正しいアイシング方法
- 必ず水で洗った氷を使う
- 痛いところだけを冷やす(体全身が冷えてはいけない)
- 一度に行うのは2か所まで(体全身が冷えてはいけない)
- 最低20分以上、長くても2時間以内で行う
この4つを守っていただければ、安全にかつ効果的に行うことができます。
詳しい詳細を知りたい方は、お問い合わせください。
アイシングQ&A
1.温めると楽になる理由
- ほとんどの医療機関で、痛みに対しては”温める”です。確かに温めると痛みは和らぎますが、これは痛みが無くなったのではなく、温めることで痛みを感覚する神経が緩慢になり、痛みが感じにくくなっているだけなのですね。
ただ、痛みが和らぐだけなら鎮痛効果があるので良いのですが、人の体はたくさんのタンパク質で出来ています。タンパク質は40度を超えると変性し始め、44度程度で凝固壊死します。炎症で熱が高いのに更に温めてしまっては、体は壊れていってしまうのです。
2.正しいアイシングは血流を改善させる
- 冷やすと、血流が悪くなるのでは?と考える方がいますが、局所であれば全く問題ありません。全身を冷やしてしまっては血の流れも遅くなりますが、全身の体温を維持した状態で、痛い所だけ冷やせば、全身の血液循環は変わりません。
むしろ、熱をもった液体はドロドロになり流れが悪くなります。その熱をとることは、むしろ血液循環は良くするのです。
3.アイシングは氷水を使用
- 当院では、氷水を使用した冷却・アイシングを指導しています。人の体は水で出来ていますので、同じ物質の方が効果的に熱を奪うことができます。ただ、冷凍庫から出したばかりの氷は霜がついていて危険です。一度水に通した、溶けだした氷であれば安全に行うことができます。
4.冷シップの効果
- そもそも冷シップ・温シップは、冷したり温めたりする目的のもではありません。それぞれ「冷感タイプ」「温感タイプ」とかかれているように、冷たく・温かく”感じる”だけで、内容成分はほとんど変わりません。
- そもそも今のシップは「消炎鎮痛剤」という薬剤を浸透させ炎症を抑えることが目的です。しかし、貼った際にシップそのものがもつ水分量で貼ってすぐは表面の温度がわずかに下がりますが、消炎鎮痛剤には深部の炎症をとるほどの能力はなく、しかも炎症部位の皮膚を覆い、毛穴をふさいでしまうため、うつ熱を起こし熱を溜め込みやすくなります。
- これはおでこにつける「冷却シート」も全く同じで、実際に熱は奪えず、皮膚が弱い方はかぶれを起こします。
5.保冷材の危険性
- 保冷材は冷凍庫の温度を保つものです。冷凍庫のマイナスの温度を保有していますから、皮膚に直接当てれば凍傷を起こしますし、タオルで包んでも安全な温度には調整できませんので使用しないでください。
※細かい冷却療法の方法は、当院にて指導しています。興味のある方はお問い合わせください。
[…] 参考: 正しい”アイシング”の方法 ─「生理的局所冷却療法」 […]
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