夏の養生法

汗をかくこと

一生懸命走った後、呼吸が激しくなり、汗が出ます。これは運動によってからだの中に発生した熱を、身体の外へ放出させるための反応です。

人の体は多くのタンパク質で出来ています。筋肉・心臓・血管もタンパク質。そのタンパク質は42℃を超えると変性し凝固壊死を起こすとされています。運動や長風呂(のぼせ)、夏の日射しで体温が上がった時は、生命維持の反応で呼吸が激しくなり、汗をかき、体を守っています。

また尿や便も体温より高い温度にしてからだの内部に余計な熱がこもることを防ぎますが、最も効率よく体温の上昇を防ぐのは、汗をかくことです。

水分補給

その際にもう1つ重要なのが『水分補給』です。

熱の運搬には水が必要なので、汗や排便排尿が旺盛になると体が脱水を起こします。水が少なくなれば熱のコントロールが出来なくなりますから、熱中症になるわけですね。

起きがけ・食事中・外出前後など、日頃から小まめに水を飲む習慣をつけましょう。

また、水の吸収や排出にはミネラル分が必要ですから、麦茶を飲んだり食事も大切なわけです。海藻系、豆類、野菜など、特にマグネシウムやカリウムを意識して食事をとると良いと思います。

※コーヒー・お酒・カフェインの多いお茶は水分補給になりませんのでご注意下さい。

冷房と熱のコントロール

暑さしのぎで冷房を入れるのは重要なことです。ですが、冷房だけを頼りにすると、大きな問題が起こります。

体に熱が溜まると汗をかいて出すわけですが、冷房のような冷たい風に当たると肌が急速に冷やされて毛穴が閉じます。そうすると、体幹は涼しくて気持ちが良いのですが、体の中の熱は外に出にくくなってしまうのです。

また、急激な温度変化に自律神経(体温調節・発汗機構)が乱れてしまいコントロールがきかなくなります。

いわゆる冷房病と言いますが、ただ体を冷やせばいいわけではありません。5℃以上の温度差が頻繁になると、体を壊すと言われているので、外気温との落差を少なく3~4℃程度に調節すると良いかと思います。

“汗をかく”ことと“氷水で冷やす”こと

最近では、汗をかく事を嫌がる方が増えましたが、体温調節には汗が重要です。できるだけ自然にしっかりとかくようにしてからだの中の余分なものは、外へ出すようにしましょう。

汗をかいたときは、シャワーを浴びたり、下着を着替えたりしてうまく管理することによって、汗をかくことも結構楽しくなるものです。

ただ、それだけでは賄いきれないのも事実。そんな時は氷で冷やすことをしましょう。熱が抜けやすい腰や首、背骨や胸なども効果的です。場合によっては水シャワーなんかも有効だと思います。

※ジェルタイプのアイシンググッズや保冷剤など、冷凍庫に入れて使うものは効果が少なく凍傷などのリスクもあります。必ず氷水を使用しましょう。

汗や氷水で、暑い夏を乗り切りましょう。

骨盤・背骨専門機関【つくば市桜のまちの整骨院】

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自身の、分離症をはじめとするケガや痛みが多かった事がきっかけで、同じように体の問題で悩んでいる方の手助けをしたい一心で、施術家になりました。 つくば市桜の整骨院として、院内の施術だけでなく、『商店会』および『まちづくりの会』の活動も含めて、地域の方々の健康に寄与できるように活動しています。 ・柔道整復師(国家資格) ・地球環境問題医療者会議会員 ・日本構造医学会員 ・杏林予防医学研究所アカデミー中級講座修了 ・テクノパーク桜商店会会長 ・テクノパーク桜まちづくりを考える会会員